TANK PLAN #2
2025年10月1日(水)〜12日(日)
下北沢 駅前劇場
こんにち博士
(南極)
金子玲介さんの『死んだ山田と教室』を読んだとき、熱くて、アホで、さみしくて、プラスの感情もマイナスの感情もすべてを巻き込みながら進んでいく物語に、竜巻みたいだなと感じたことを覚えています。
脚本を担当するにあたって、何よりも金子さんの原作の空気感、教室の中の温度だったり、人のにおいを忠実に表現することを意識しました。執筆を進める中で、2年E組の生徒たちが小説から飛び出してきて、勝手に動き回ったり喋ったりするような感覚があって、それがとっても嬉しかったです。書き終わった時はさみしかったです。
とても魅力的な物語ですので、ぜひ劇場へ足をお運びください。
脚本・こんにち博士(南極)
村角太洋
(THE ROB CARLTON)
高校時代は間違いなく今より時間が長く流れていました。
どうしてあんなに長かったのか。
あっという間に終わったというのに。
今思えば、永遠に続く気がしていたんだと思います。
原作を読みながら、何かが心臓に集まってくる感覚に包まれました。
私は今も高校時代に特別な感情を抱いています。
長くて永遠に続く気がしていたあの時間。
その時間はあっという間に終わったと感じ、戻れないんだと思って生きている今。
彼らのすべての瞬間を大切に作っていきたいと思います。
演出・村角太洋(THE ROB CARLTON)
和久津 役
山﨑晶吾
初めまして、和久津役の山﨑晶吾です。
物語が進んでいくにつれてなんとも言えない生々しさがあり読み終えた後は少しの間、何も考えたくない状況になったのを覚えています。
是非応援よろしくお願いします。
和久津 役・山﨑晶吾
高橋戦車
はじめまして。
今作の企画・プロデューサーをつとめます、高橋戦車です。
2021年に立ち上げ、コロナ禍で上演を断念していたプロデュースシリーズ「TANK PLAN」を、この度新たな作品とメンバーで再始動します。
場所は下北沢の「駅前劇場」、私が劇団鹿殺しで初舞台を踏んだ思い入れのある場所でもあります。
今作、『死んだ山田と教室』は、男子校を舞台にした作品です。
誰も経験したことのない物語なのに読むと不思議と青春時代が心に浮かび、ふいにあの頃の教室に戻されるような大好きな作品です。
原作に最大の敬意を表し、舞台化します。
脚本の博士、演出の村角さん、そして和久津を演じる、山﨑晶吾さん。選りすぐりのメンバーに集まってもらっております。
今回は和久津・山田を除く17役をオーディションで決めます。
ぜひ原作を読んで、ご参加ください。米村、倉持、吉岡ら、作品を彩る2年E組のメンバーとの出会いを楽しみにしています。
また、今作は上演舞台版と別に「高校生演劇部ver」の戯曲を作成し、高校演劇部を対象に無償で提供いたします。
「演劇に興味はあるけど脚本が書けないし、やったことがない」
「演劇は見たことがないけど、原作は知っている」
そういった10代の高校生たちの一助となり、演劇と文芸、それぞれの世界を広げるきっかけになることを祈っています。
TANK PLANでは、若手演劇人が活躍する場所を積極的に作り、広げていきたいと考えています。
皆様のご来場と出会いを、心からお待ちしております。
プロデューサー・高橋戦車
夏休みが終わる直前、山田が死んだ。
飲酒運転の車に轢かれたらしい。
山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、
二年E組の人気者だった。
二学期初日の教室は、
悲しみに沈んでいた。
担任の花浦が元気づけようとするが、
山田を喪った心の痛みは、
そう簡単には癒えない。
席替えを提案したタイミングで、
スピーカーから山田の声が聞こえてきた。
騒然となる教室。
死んだ山田の魂は、どうやらスピーカーに
憑依してしまったらしい。
甦った山田に出来ることは、話すことと聞くことのみ。
<俺、二年E組が大好きなんで>
声だけになった山田と、二年E組の仲間たちの
不思議な日々がはじまった。
7月下旬 最速・チケット先行販売開始予定
※詳細はオフィシャルHP/公式X にてお知らせいたします。
「舞台と本の、両方の世界を広げたい。新しい人たちにその世界に触れてほしい」という目的のもと、今舞台の「特別戯曲(高校生演劇部ver)」 を創作します。
所定の手続きをとった高校演劇部に対して、 「死んだ山田と教室 特別戯曲(高校生演劇部ver)」 を無償提供いたします。
詳細は、後日公式HPにてお知らせします。
【音楽】 伊真吾 【美術】平山正太郎 【照明】 鶴田美鈴 【音響】 高橋秀雄
【衣裳】 車杏里 【ヘアメイク】 山本絵里子 【舞台監督】 田中翼
【宣伝美術】 藤尾勘太郎 【宣伝写真】 江森康之
【WEB】 ブラン・ニュー・トーン(かりぃーぷぁくぷぁく、阿波屋鮎美)
【プロデューサー】 高橋戦車
【協力】ニッポン放送
【主催】 株式会社オフィス鹿
お問い合わせ : ticket@shika564.com
原作
金子玲介
『死んだ山田と教室』(講談社)
小劇場が大好きで、小説も大好きで、小劇場の熱を小説に閉じ込めることばかり考えて書いてきました。『死んだ山田と教室』の執筆中、頭には常に2年E組のセットと生徒役の俳優たちがいて、いつか本当の舞台で見たいな、と思っていた「いつか」がこんなにも早く訪れることに、驚きと幸せを感じています。いち小劇場ファンとして、山田たちを下北沢駅前劇場(あの駅前劇場ですよ!)で観られることを、心から楽しみにしています。
原作・金子玲介『死んだ山田と教室』(講談社)